介護現場で注目の顔面セラピーとは

介護現場では、アニマルセラピーやロボットセラピーなど、利用者の心のケアを目的とした様々なセラピーが行われています。マッサージを得意とする人がいる場合は、顔面セラピーを試してみるのはいかがでしょうか。顔面セラピーは顔面療法とも呼ばれ、リラックスを目的としています。

顔面療法は、顔の表面を刺激することで、唾液の分泌と筋肉の働きを促します。ひいては脳機能を活性化させることを目的としています。顔のリンパマッサージを想像すると分かりやすいかもしれません。額やほほ、目の下、輪郭をほぐします。さらに頭や首元の筋肉を柔らかくして、血行を良くします。溜まっているリンパをほぐして流すイメージで行うと効果的です。高齢者に対して行うセラピーですから、極端に強い力で推すことは避けた方が良いでしょう。少し痛くて気持ちが良い程度の強度を目指し、コミュニケーションを取りながらマッサージをすると良いです。触られることを嫌がったり、怪我をしている人には、行うのを避けた方が良いでしょう。

血行が良くなると顔色が良くなり、毎日続けることで目の下のクマを改善することもできます。ある介護現場では、顔面療法で顔の血流を良くした後、ヘアメイクを行い、見た目を整えます。外見が変わると気分が晴れるため、明るい気分になり生き生きとする高齢者もいます。もちろん女性だけではなく男性にも好評です。女性の高齢者に対しては、メイクセラピーも併せて行うことでさらにリフレッシュ効果を狙えるかもしれません。